・農業を仕事にしたいけど、土いじり、虫が苦手で…
こういった悩みに答えます。
「農業=土いじり、きつい、汚い」。
こんなイメージが定着してます。
僕も農業を始めるまでは「農業=3K(キツイ、汚い、危険)」のイメージでした。
でも、農業に携わるようになり様々なことを知りました。
農業って実はもっと幅広いんです。
とても楽しい分野であることを知って欲しくて、この記事を書きました。
農業といっても色々な仕事があります。
農業には『耕種農業』、『畜産農業』、『農業ビジネス』の3種類に大きく分けることができます。
- 耕種農業
- 畜産農業
- 農業ビジネス
一般的な農業のイメージは『耕種農業』と『畜産農業』です。
『耕種農業』、『畜産農業』は自然の中で農畜産物を育てる仕事です。
一方『農業ビジネス(アグリビジネスとも言われます)』は農業に関わる仕事の総称で、様々なものがあります。
『農業ビジネス』は耕種農業、畜産農業の生産者が使用する農業資材、農業で作られた生産物を流通や販売したり、種苗メーカーの仕事などなど、農業に関わるものならなんでも、といったイメージです。
もう少し詳しく解説します。
耕種農業について
多くの人がイメージする農業がここ。
畑を耕して土壌を柔らかくし、種をまく準備を整え、作物の成長を助けるために肥料や水を与え、除草を行うなどの管理すべてです。
耕種農業の主な目的は作物の栽培。
実は、野菜、穀物、果物などの食用作物のほか、繊維作物や飼料作物も含まれます。
代表的なのはお米農家さんですね。
田んぼを耕して稲を植え、水を適切に管理しながら栽培をしていきます。
田植えから稲刈りまで、季節ごとの作業があります。
僕がしているブルーベリー養液栽培も『耕種農業』をしていると言えますね。
土壌の代わりにアクアフォームといった培土を使い、養液による栽培という点では現代的な方法ですが、伝統的な耕種農業の延長線上にあります。
美味しいブルーベリーができた時は最高ですよ!
畜産農業について
畜産と聞けば、牛・豚・ニワトリが一般的ですよね。
しかし実は、馬、いのしし、羊、鴨なども含まれます。家畜とは飼育、肥育、ふ卵するものを意味します。
養蚕、養蜂、毛皮獣、実験用の動物の飼育もここに含まれます。
耕種農業が植物なら、畜産農業は動物、昆虫ということですね。
僕はブルーベリー養液栽培だけでなく、ニホンミツバチの養蜂もしているので、畜産農業もしているといいたいところですが、ニホンミツバチは違います。
セイヨウミツバチは人間がお世話しないと生存していくことが難しいのですが、ニホンミツバチは野生の蜂。人間のお世話なしで生きていくことができます。
なので、養蜂と便宜上言ってますが、そうではなくニホンミツバチの住まいを作って、住んでもらい、ハチミツはそのお裾分けをいただいている感じです。
また、ニホンミツバチのハチミツは量が安定してとれません。ですので、畜産といえないレベル。
畜産といった事業展開をしたいならセイヨウミツバチのほうが良いです。
ただ、ニホンミツバチってぼーっと見ていて癒やされる存在なので、うちの農園にはかかせない存在です。
農業ビジネスについて
ここはある意味なんでもありな分野です。
農業ビジネス(別名;アグリビジネス)は農業に関係するもの全般の総称的なものを意味してます。実は大学にもアグリビジネス学部、アグリビジネス学科もあります。
農業に関するビジネス全般なので、金融も流通も製造もここに含まれてきます。
色々含まれる農業ビジネスですが、耕種農業・畜産農業の生産者を支援する仕事、生産物を消費者に届ける流通・販売の仕事が大きいです。
いわゆるドローンを使ったスマート農業もここに含まれます。
- スマート農業
- 農業資材関係
- 種苗・育苗関係
- 流通・販売関係
土いじりが苦手、虫が苦手という方で、でも農業がしたいっていう方はこの分野がいいかもしれないです。
ドローンなどのデバイスを活用したり、SNSも含めたネットマーケティングを活用することで農業界を盛り上げることができます。
生産物を作るだけでは事業は成り立ちませんから
まとめ|僕の農業スタイル【体験談】
農業といっても本当に幅広く、様々な方々が関わっています。
ですので、土をいじること、虫が苦手でも自分にあったモノが必ずあります。
そういうものが見つかるといいなって思います。
ちなみに僕がしている農業スタイルは6次産業です。
1次産業(農林漁業)×2次産業(加工)×3次産業(流通・販売)=6次産業
1次、2次、3次を行っていくのが6次産業です
ブルーベリーを生産して、ジャムなどの加工品(今は委託してます)を作ってます。
それを自分の農園やネットなどで販売をしてますが、そのために集客、要するにマーケティングもしてます。
自分たちでしているので色々することがあって大変ですが、自分が自信を持って作ったものをお客さんのもとへ届けるように考えていくのはとても楽しいです。自分の手元からお客さんの元へと流れをどのように作っていくか、いつも工夫し、考えながらやってます。
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