
・家庭でブルーベリー養液栽培をしてみたい
・ブルーベリー養液栽培のかんたんキットについて知りたいです
こういった悩みに答えます。

『ブルーベリーラボのおがた』を運営してます。
かみちゃんです。(Twitterはこちら。インスタグラムはこちら)
元々、家庭菜園やブルーベリー栽培が趣味です。
2018年からブルーベリー養液栽培(かんたんキット)を開始。
2019年10月から本格的なブルーベリー養液栽培を開始してます。
現在は、ブルーベリー狩り観光農園の2021年に開園に向けて準備をしてます。
今回の記事は長くなっていますが、僕自身の体験も含めブルーベリー養液栽培のかんたんキットについて解説しています。
家庭でブルーベリー養液栽培をする方法

家庭でブルーベリー養液栽培をする方法は2つあります。
- プロ仕様のブルーベリー養液栽培システムを導入する
- かんたんキットをはじめてみる
プロ仕様のブルーベリー養液栽培システムを導入する
プロ仕様のブルーベリー養液栽培システムをいきなり導入するのは現実的ではありません。
おそらくこの記事を読んでくださっている方は、自分自身や周りの人と一緒に家庭で楽しく美味しいブルーベリーを食べたいと思っている方だと思います。
プロ仕様のブルーベリー養液栽培システムを導入するのはある程度の資金と設置場所が必要になってくるからです。
かんたんキットをはじめてみる
家庭でブルーベリー栽培、ブルーベリー養液栽培を楽しむのなら「かんたんキット」の導入が現実的です。
ブルーベリー養液栽培は、かんたんキット以外にもポットや灌水チューブ、専用培地(粒状アクアフォーム)など色々な資材も必要になります。
おおよその金額ですが、ブルーベリーの苗を1本栽培するのに1万円弱ぐらいかかると考えておけば大丈夫です。(かんたんキットの金額も含んでいます)
詳細な金額は業者にご確認をお願いします。
ブルーベリー養液栽培の「かんたんキット」とは

「かんたんキット」(かんたん栽培キットも同義)とはブルーベリー養液栽培の簡易版のことです。
ブルーベリーの苗は1〜30本程度まで対応してます。
「かんたんキット」はパッケージ化されており、注文してしばらくすると資材が届きます。(ブルーベリー苗も一緒に頼むことができます)
「かんたんキット」にはマニュアルも同封されているため、一人でブルーベリー養液栽培システムを簡単に組み立てることができます。
かんたんキットを購入したい方は「アンマズハウス」さんへ(リンク)
ブルーベリー養液栽培「かんたんキット」のメリット・デメリット

「かんたんキット」のメリット
- ブルーベリー養液栽培を家庭で再現できる
- ブルーベリー養液栽培を学ぶことができる
- 少ない資金でブルーベリー養液栽培が開始できる
「かんたんキット」をはじめる最大のメリットはプロが行っているブルーベリー養液栽培とほぼ同じ育て方が家庭で再現できることです。
当然ですが、プロ仕様の養液栽培システムの方が細かい設定が可能です。
とはいえ、かんたんキットの養液や資材はプロ仕様のブルーベリー養液栽培と同じなので、ブルーベリー養液栽培のことが学ぶことができます。
それに、「かんたんキット」はブルーベリーの苗が1株からはじめることができます。
「かんたんキット」をはじめる時のお金は、土でおこなう普通のブルーベリー栽培よりは高額になります。
しかし、ブルーベリー養液栽培のシステムを構築することに比べると、だんぜん少ない資金でブルーベリー養液栽培を経験することができます。
「かんたんキット」はブルーベリー養液栽培で育つような大きくて甘いブルーベリーの実の収穫ができるので、直売場に卸すなどは十分可能です。
「かんたんキット」のデメリット
- かんたんキットを設置する場所のコンセントが必要
- ブルーベリー養液栽培の資材や養液が余ってしまう
かんたんキットの心臓部であるポンプを作動させるために家庭用のコンセント(100V電源)が必要です。
他にも養液や資材はプロ仕様のものを使うため、家庭用に小分けにはなっていません。
ですので、養液や資材(アクアフォーム)は1個単位の量は多くなっています。
正直、1株、2株のブルーベリー栽培でしたら、養液を使い切るのに何年もかかると思います。
「かんたんキット」で必要なもの
「かんたんキット」はパッケージ化されて送られてきますが、それ以外にも自分で準備しておくべきものがあります。
といっても、ほとんどのものが100円均一ショップかホームセンターで手に入るものです。
自分で用意するもの
「かんたんキット」が届く前に準備しておいた方がいいものです。
ポリバケツ(90L以上)
ホームセンターに売ってます。
90リットルサイズ以上のポリバケツを1つ用意してください。
ポリバケツの中でブルーベリーの液肥と水を混ぜて、実際にブルーベリーの苗に与える『養液』を作ります。
ですので、ポリバケツは大きければ大きいほど、一度にたくさんの『養液』を作っておくことができるので、養液を作る手間が減らすことができます。(※ポリバケツは丸いタイプにしてください。角タイプは水を入れると蓋が閉まらなくなります)
ポリタンク
ホームセンターに売ってます。
20リットルサイズのものを1つ準備してください。
ブルーベリーの液肥の一つを入れておくのに必要になります。
空の2Lのペットボトル
市販の2Lのペットボトルです。
水が入っているあのペットボトルです。
「養液の原液」を小分けにしておく容器として使います。
「養液の原液」を小分けにしておくと『養液』を作る時にとても便利です。
3本必要になります。
灯油ポンプ
ホームセンターや100円均一ショップで売ってます。
灯油を移し替える、通称「シュポシュポ」?と呼ばれるものです。
ブルーベリーの液肥をペットボトルに小分けにする時に使います。
洗って使えるので1本あれば大丈夫です。
計量カップ
ホームセンター、100円均一で売ってます。
ブルーベリーの養液をはかるのに使います。
マニュアルでは30mlを測定しますが、10ml刻みで100mlまで測ることができるものでしたら、どのようなものでも問題ありません。
ドライバーセット(もしくはキリ)
ホームセンター、100円均一に売ってます。
養液を流す潅水パイプに3mm程度の穴をあけるために使います。
「かんたんキット」を注文すると送られてくるもの
かんたんキットマニュアル
「かんたんキット」にはマニュアルが同封されています。
「かんたんキット」のシステムは自分自身で組み立てることができます。
ポンプ(バスポンプ)
ポリバケツに作った養液をブルーベリーの苗へ届けるためのポンプです。
養液栽培のいわば心臓部分です。
簡易タイマー
ブルーベリーの苗に養液を与える回数、時間をコントロールするために使います。
100Vの電源が必要になってきます。
アクアフォーム
ブルーベリー養液栽培で土の代わりにアクアフォームを使います。
苗の本数を伝えたら必要な分だけ届きますが、ちょうど使い切れる本数にしないと余ることがあります。
ポット(鉢)
ブルーベリーの苗を育成するポットです。
アクアフォームを入れて使います。
苗の本数分だけ届きます。
その他一式
潅水ポリパイプ、ドリップピン、エンドコネクターなど
ブルーベリー苗(2年生苗)
「アンマズハウス」さんは、「かんたんキット」を注文する時にブルーベリーの苗も一緒に注文することができます。
何かのトラブルで枯れた時は1年間の枯れ保証もついてます。(このような時はアンマズハウスさんに相談されてください)
かんたんキットを購入したい方は「アンマズハウス」さんへ(リンク)
かんたんキットの植え替え体験談
ここからは実際、僕が「かんたんキット」を使った時の体験談を書いていきます。
約1年半前の体験です。

アクアフォームに植え替える前にブルーベリーの苗をポットから出します。
のんびりと写真を撮ってますが、ブルーベリーの根は乾燥に弱いです。
ブルーベリーの根は乾燥すると根が枯れていきますので植え替えは手際よくしてくださいね。

写真ではジェット水流で土をひたすら取り除きましたが、土はそれほど取り除かなくても大丈夫です。

土をほとんど取り除きました。
先程も書きましたけど、ブルーベリーの根は乾燥に弱いので、このような写真を撮っていたはダメです。


経験を積んだ今でしたら分かるのですが、ブルーベリーの根は細い根が生えてます。
写真の通り、両方とも細かい根は生えていませんでした。
ちなみに写真の2本の苗は「かんたんキット」→「養液栽培システム」と変更し、今でもすくすくと成長してます。

乾いたアクアフォームは風で舞いやすく、目や鼻、口にはいると激痛ですのでマスクやゴーグルをオススメします。
ちなみに、僕は激痛になることを知らず何もつけずに植え替えをしました。
かんたんキットを購入したい方は「アンマズハウス」さんへ(リンク)
参考になる動画を載せておきます。
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