・ブルーベリーを食べたら、緑色の便がでたのですが…
・緑色の便は病気じゃないですか?
こういった悩みついてお答えします。
ブルーベリーをたくさん食べたあと、緑色の便(うんち)が出ることがあります。
普段とは違う便の色に、びっくりする人もいるでしょう。
緑の便の正体は、ブルーベリーがもつアントシアニンという色素が関係しています。
毎日排出される便は、色やにおい、形で、その日のあなたの健康状態をお知らせしてくれます。
緑の便はどんなことをあなたに知らせてくれたのでしょうか。
ブルーベリーを食べたあと、なぜ緑の便が出たのかを、この記事で説明していきます。
ブルーベリーを食べた後の「緑の便(うんち)」は病気なのか?
ブルーベリーを食べた後なら、病気の可能性は低い
ブルーベリーをたくさん食べると、便が緑になったり、黒っぽくなったりするのはよくあります。
食べ物や、服用している薬、サプリメントの影響で便の色は変化するからです。
緑の便が出たら、まずは食べたものや服用中の薬剤を確認してみましょう。
便の硬さもチェックしてみてください。するっとバナナ状の便がでたのなら、問題ナシと言っていいでしょう。
緑の便の正体は、ブルーベリーの色素「アントシアニン」
「アントシアニン」が、アルカリ性に反応して緑色になることで、便も緑になります。
アントシアニンとは、ブルーベリーに含まれる青紫色の天然色素です。
アントシアニンには、pHにより色調が変わる性質があります。
pH(ペーハー)とは、水の性質を示す単位のひとつです。
酸性なのか、アルカリ性なのかを表す尺度として使われます。
ブルーベリーを食べると口の中が青紫色になりますよね。
この青紫の色素がアントシアニンです。
アントシアニンは、アルカリ性に反応すると緑色になります。
そのため、ブルーベリーを食べた後の便が緑色だったなら、腸内のpH値がアルカリ性になっているとわかります。
腸内がアルカリ性になっているときは、腸内の悪玉菌が多くなっている合図です。
次の項で詳しく解説していきます。
緑の便(うんち)が出た場合、腸内環境が乱れている可能性がある
同じ量のブルーベリーを食べても、いつも便が緑色になるとは限りません。
便が緑色になるのは、腸内がアルカリ性になっているときです。
腸内環境が乱れて悪玉菌が多い状態になると、腸内がアルカリ性になると言われています。
病気のきっかけにもなり得ます。あまり好ましい状態ではありません。
悪玉菌が多いと腸内がアルカリ性になる
アルカリ性の腸内は、悪玉菌が住みやすい環境だと言われています。
悪玉菌は、たんぱく質や脂質をエサに、どんどん勢力を広げてしまいます。
肉を中心とした偏った食事や、ストレスが影響して腸内環境が乱れることはよくあります。
腸内環境が乱れて、腸内がアルカリ性の状態で排出した便が、アントシアニンを含んでいたため緑色になったのです。
なんと、ブルーベリーを食べて腸内環境を知ることができましたね。
腸内環境が乱れる理由
腸内に悪玉菌が増えると便やガスを排出するための腸のぜん動という動きが悪くなって、便秘になりやすくなります。
ハウス食品グループ House E-magより引用
便秘で腸の中に便が残ってしまうと、腸内に有害物質が溜っていき、それが血液に吸収されて全身にゆきわたると、肌の乾燥やにきび、吹き出物など肌トラブルが見られるようになります。
また、がん、糖尿病、うつ、アレルギーといったさまざまな病気が、腸内環境の悪化と関連があることもわかっています。
腸内環境についてもう少し詳しく解説
私たちの腸内には、100兆個、500~1000種類もの腸内細菌がいます。
腸内細菌は、体におよぼす影響によって善玉菌・悪玉菌・日和見菌(ひよりみきん)の3種類に分けられます。
腸内細菌は常に勢力争いをしており、食事や体調によって簡単にバランスが崩れてしまいます。
健康な人であれば、善玉菌20%、悪玉菌10%のバランスになっています。
大鵬薬品HP 「ウンチから、腸内環境がわかる」より引用
残りの70%は「日和見菌」といって、良い働きも悪い働きもする菌種です。善玉菌が優勢だと良い働きをしますが、悪玉菌が優勢になると悪さをします。
顕微鏡でみるとお花畑のように見えることから、「腸内フローラ」をもいわれる腸内細菌。
善玉菌が住みやすい腸内環境を心がける活動は「腸活(ちょうかつ)」と呼ばれ、注目されています。
便の色以外にも、腸内環境を知る方法がある
便の色だけで腸内環境の良しあしを判断するのはオススメできません。
便は食べたものや健康状態によって形や色がかわりやすいからです。
便の色だけで決めつけないで、様々な角度から体のサインを感じてみましょう。
□食事の時間が不規則だったり、お菓子で済ましたりすることがよくある
カラダチェック HPより引用
□魚より肉、焼き物よりも揚げ物を好む
□定期的に運動していない
□ヨーグルトやキムチなどの発酵食品をあまり食べていない
□お酒をよく飲む
□早食いである
□たばこの煙を吸う機会が覆い(ご自身の喫煙や周りの人の喫煙)
□就寝する時間はバラバラ
理想は、上記のチェックポイントに1つも当てはまらない状態なんだそうです。
まさかの結果でショックを受けています。
ブルーベリーには、腸内環境を改善する効果がある
ブルーベリーに含まれる豊富な「食物繊維」は、腸内環境を改善する手助けをしてくれます。
食物繊維は、私たちの体にとってなくてはならない栄養素です。
食物繊維は善玉菌のエサとなって、その増殖を助けます。
大塚製薬 ファイブミニ HPより引用
大人になるにつれ減少していく善玉菌を増やし、腸内フローラのバランスを保つように心がければ、おなかの調子を整えることができます。
大塚製薬 ファイブミニ HPより引用
その手助けとなる食物繊維には、「悪玉菌の減少」や「有害物質の減少」の働きがヒトを対象とした試験で確認されています。
ブルーベリーは食物繊維含有量が多い食物です。
毎日の食事やおやつで上手に取り入れれば、おいしく食物繊維をとることができます。
まとめ
ブルーベリーを食べた後、緑の便(うんち)が出た理由として、下記の事が考えられます。
しかし、何日も緑の便が続く場合は、他の原因も考えられます。
もし心配なら、かかりつけ医に相談することをオススメします。
- 緑の便(うんち)は、ブルーベリーの色素・アントシアニン。
- アントシアニンを含んだ便が、アルカリ性に反応して緑になる。
- ブルーベリーを食べたあと、緑の便(うんち)が出た時は、腸内がアルカリ性になっている。
- 腸内に悪玉菌が多いと、アルカリ性になりやすい。
- ブルーベリーには食物繊維が豊富。腸内環境の改善の手助けをしてくれる。
緑の便は、あなたの腸内環境を知らせる「お便り」だったのですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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