【ブルーベリー栽培】ブルーベリーの系統について

【ブルーベリー栽培】ブルーベリーの系統について
 

・ブルーベリーの系統について知りたい
・ブルーベリーの実をつけるのに系統はどんな風に必要なの?

こういった悩みに答えていきます。

今回の記事の内容
  • ブルーベリーの系統について
  • ブルーベリーの系統を知っておいたほうが良い理由

今回の記事では少し専門的な話ですが、知っておくとブルーベリーの実をもっと楽しむことができます。

かみちゃん

福岡県直方市にあるブルーベリー食べ比べ観光農園
『ブルーベリーラボ直方』です。

非農家出身で、農地もありませんでした。
40年間、農業とは縁のない人生でした。

ブルーベリー養液栽培で育てられたブルーベリーに感動。
「かんたんキット(簡易的なブルーベリー養液栽培)」からブルーベリー養液栽培の世界に。

2019年10月:本格的なブルーベリー養液栽培を開始。
妻とともにプロのブルーベリー農家になることを決心。

2021年6月:ブルーベリー食べ比べ観光農園をオープン

プロのブルーベリー農家としてブルーベリー栽培の情報を発信中
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ブルーベリーの系統について

器に入ったブルーベリーの実

ブルーベリーの系統は大きく分けると3つになります。

  • ノーザンハイブッシュ系
  • サザンハイブッシュ系
  • ラビットアイ系

3つに分けられるブルーベリーの系統ですが、北アメリカの野生種のブルーベリーが元になってます。

ノーザンハイブッシュ系

  • 根が浅く広がるタイプで、高温多湿に弱い。
  • 冬の低温に強いので関東以北から東北地方に適している。
  • 冷涼地や高冷地での栽培に適している(耐寒気温マイナス20度)。
  • 北海道南部~中部地方まで栽培は可能。
  • 自家受粉しやすい品種もある。
  • 果実も大粒で甘みと酸味のバランスが良い。

一般的に北国で育てられるといわれるのが特徴です。

代表的な品種

・チャンドラ:甘酸のバランスがとても良い 
・ブルーレイ:風味品質ともにOK
・バーリントン:食感が良く果肉は大粒で良くしまっていて硬い
・ネルソン:収穫量が多く寒冷地の栽培に向く
・ジャージー:バランスのとれた味、甘く美味しい
・デキシ―:極早生、実がしっかりしていて美味しい

サザンハイブッシュ系

  • ノーザンハイブッシュ系を改良した暖地向きの品種
  • 栽培地はラビットアイ系と同じか、より温暖な地域に適している
  • 蒸し暑い地域でも育てられる。
  • 東北南部~沖縄までと広い地域で栽培が可能です(耐寒気温マイナス10度)。
  • 果実は大きめのもあるが、比較的小さめが多い。
代表的な品種

・ミスティー:収穫量が多い
・サンシャインブルー:食味良く収穫量にもばらつきが無い
・ヒトミ:名前の通り日本産まれ。大粒で果肉に締りがあり甘く酸味は少ない、強靭で育てやすい 
・サミット:完熟すると甘味が出てくるが収穫直後は酸味が強い 
・マグノリア:シュート(新しい枝)が赤みを帯びて美しく鑑賞にも適している 

ラビットアイ系

  • 栽培適地は関東以南で砂質地から粘質土まで
  • 土壌適応性が広い。
  • 生育もノーザンハイブッシュ系及び
  • サザンハイブッシュ系より盛んで収穫量も多い。
  • 果実が熟す前に、白色のウサギの目のような美しいピンク色に色ずくため名付けらた。
  • 晩生な品種もあるのでずらして収穫できる
  • (耐寒気温マイナス10度)

一般的にマイナス10度までOKで、土壌適応性が広いため初心者にすすめられます。

代表的な品種

・ホームベル:作りやすく、豊作性、樹勢が強い 
・ブルーシャワー:大粒で甘味も多いので、生食は勿論加工にも向いている 
・ブライトウェル:樹勢が強いので初心者向けの品種 
・クライマックス:収穫後の果実の日持ちが良い
・フェスティバル:樹勢が強く収穫量が多いので生食は勿論、加工にも向いている。

マークのついているのは、当園でも育てている品種です。

ブルーベリーの実をつけるために別の系統が必要

まだ熟していない緑色のブルーベリーの実

ブルーベリーの実をつけるには2種類のブルーベリーの木が必要です。
同じ系列の中から2品種のブルーベリーの木を選び、植えなければなりません。

2系列とは、ハイブッシュ系列とラビットアイ系列です。
系列をそろえないと花が咲く時期が違い、受粉しにくくなります。

必ずそれぞれの系列から2種類を植えるようにしましょう。

一般的な栽培スケジュール管理
  • 1月〜2月前半:剪定
  • 2月後半〜3月:植え付けと植え替え・元肥(植え付け時に肥料を施す)
  • 4月:受粉 マルチング(土の表面を有機物などで覆う)
  • 5月:追肥(成長中に肥料を施す)
  • 6月〜7月:収穫・追肥・剪定
  • 7月〜8月:収穫・追肥
  • 8月〜9月:収穫・追肥(収穫のお礼として肥料を施す)
  • 10月〜11月:植え付けと植え替え
  • 12月:剪定

*地域によって時期がずれる場合もある
 上記は大まかな例として記載しています。

僕がしているブルーベリーの養液栽培とは少し異なりますが、一般的なブルーベリーの栽培スケジュールも載せてみました。

参考にしてみてください。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • お世話になります。
     ピンクレモネード、他の1本は
     サザンハイブリッシュですか、それとも
     ラビットアイですか。
     挿し木が1本逆立ち、芽は少し出ています。正常に戻してみます。
     交流電源がないので苦労しました。たぶん明日は大丈夫だと思います。
       よろしくお願いいたします。

    • お世話になります。
      ピンクレモネードの受粉樹でしょうか?
      開花時期があっているものが良いと思います。

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